2011年11月11日

差し挟まれるものたち 宝貝

gozoCineでは、カメラと被写体の間にさまざまなものが差し挟まれます。貝
殻などを洗濯物干に吊るしたピンチハンガー、文学者などのポートレイトが
複写されたOHPシートはその代表ですが、ここでは小さなgozoCineの随行者
「宝貝(たからがい)」をご紹介します。

《柳田さんの宝貝、カリフォルニア》
1979年に初めて訪れたというアメリカ西海岸、ジョシュア・トゥリー(国立
公園の名前でも植物の名前でもある)の砂漠を再訪するこの作品で「宝貝」
はgozoCineデビュー。カリフォルニアの青空にかざされ、砂漠の風とともに
揺らぎます。映画の中では、こんなふうに語らています――「こうして柳田
(國男)さんが終生袂に入れていたという宝貝を20年30年かかって、40年50
年かかって、とうとうアメリカの砂漠のこういう、まあ、映画のふるさとの
土地の上に連れてくることができましたね」

《熊野、梛の葉、……》
新宮へ向かう列車の振動とともに、振り子のように宝貝が揺れる、長く印象的
なシーンで始まります。

《木浦、nakedwriting》
良寛の文字やジョン・ケージのドローイングのOHPシートに吊るされた宝貝が、
海に沈む夕陽の中にシルエットで。

《アメリカ、沼澤地方、……》
マサチューセッツ、コンコルドにあるウォールデン・ポンド(Walden Pond)
は、19世紀のアメリカ文学を代表するソローやエマソンともゆかりのある湖。
宝貝は雨の日の湖面に触れ、挨拶をするようにしてレンズに向かってきます。

これらの作品以外でも宝貝はgozoCineのあちこちで目にされることでしょう。

『キセキ』に収録されているエッセイで、詩人・クロード・ムシャールはこ
んなふうに書いています。「だが、カメラと、それがその中を進むものの間
に割って入るあの小さいなものたち、あれは何者で、なにをしているのか」。


以下の画像は《熊野、梛の葉、……》より
第七藝術劇場ではCプログラム、11月14日、17日、22日に上映されます。
http://gozocine.info/program.html

熊野、椰の葉、…(1).jpg
posted by gozocine at 05:38| 大阪 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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